2020年11月号休載・予告なし

もう落ちがタイトルでついてる気がするんですよ。はい今月も連載なーし。来月の予告にも名前なーし。ついでに岩永先生のブログも更新なーし。何書けばいいんだよここ。

ケルビムとメルカバと車輪

最近ケルビムさんが出てくるので、元ネタの話をすこし。

ケルビムというのは、まあ天使です。旧約からいるのでわりと古いタイプの天使でしょう。新約からって天使いたかしら。たしかマリアに「お前妊娠したよ」といいに来た天使はガブリエルだった気がします。

それはともかく、ケルビムが出てくるのは旧約聖書の創世記。アダムとイブがエデンを追い出された時の話なので、成立としてはかなり古いみたいですね。リンク張っときます。

ウィキソース 創世記(口語訳)第3章24節

ケルビムが出てくるあたりで有名なのはエゼキエル書です。これで、ケルビム=車輪のイメージがつきます。まあ創世記の時点ですでに「回る炎の剣」と一緒だったんで、回転するもののイメージはあるようです。

エゼキエル書に出てくるケルビムは、確か四つ顔があってそれぞれに羽があり、下に車輪があるとかいう、イメージが難しい姿です。リンク張っときます。

ウィキソース エゼキエル書(口語訳)#第10章

で、このエゼキエル書の最初に出てくる車輪。これは戦車(といっても馬にひかせてる当時のやつです)でして、ヘブライ語でメルカバ(Merkabah)といいます。ユダヤの神秘主義だとメルカバとケルビムはかなり密接につながりがあります。

さて。

メルカバといったら、たいていの人はイスラエルの戦車を思い出すんじゃないでしょうか。

パンシザ世界では銀の車輪結社や戦車といった『車輪』はわりと大きな要素なので、ケルビムさんって割と根幹にかかわってくる人なのかもしんないですね。

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