展示会に行ってきた

 はい行ってきましたよ展示会。もはや何年ぶりかってレベルで池袋に行きましたが、あの街あんなに緑でしたっけ?

 ていうか、店の前に石碑。「明治天皇御野点所跡」。緑があっていいですね。そこからパンプキンシザーズの原画が飾られている店が見えます。

 さて、中に入ると涼しい。とにかく涼しい。展示は店の奥です。果たしていい年ぶっこいて、若々しいエネルギー満載のグッズショップを突っ切っていいもんか一瞬ひるみました。

 しかし、今更ひるんでてもしょうがないので突っ切ってみます。撮影OKの看板がありました。

 おお、パンシザのシスティーナ大聖堂が広がる。

 しかし、日差しが強いので照り返しが絶対に写真に入ります。これはもう諦めました。一枚目からじっくり鑑賞して行きます。

 最初は読み切りの原稿でした。金かかってんなあ。こんなでかい原稿にグラデトーンだ。1コマに500円くらいかかってそう。戦車書いてあるので作画カロリーも高い高い。

 ところで生原稿には2種類あります。1つ悪戦苦闘してるのがよく分かる原稿。もう1つはそのまんま芸術みたいに綺麗な原稿。岩永先生は後者です。

  消しゴム痕とかほぼありませんでした。おそらくトレス台使用かと思います。

 どこか忘れたんですけど、確かパワースニップスで岩永先生のネームは殆ど絵が描いてある、と聞いたことがあります。するとネーム清書してトレスするのかもしんないです。

 ちなみにネームはきれいな人とそーでない人にはっきり別れるようです。これは後者の例。

杉本亜未先生のかつて編集が放った一言をきっかけにプロ漫画家の「汚いネームチャンピオン決定戦」勃発 https://togetter.com/li/1903447 #Togetter

 個人的には読める字で書いてあればいいんじゃないかと思います。かつて、会社で自分含めて5人しか読めない重役のクソ汚い字を解読しExcelに入力して印刷して回覧で回すとかいうブルシットジョブをやらされた経験があるもので、素人でもそういいたくなります。

 話を戻しますが、岩永先生の原稿は線が太い。たぶんGペンの焼き鈍しとか使ってるんじゃないでしょうか。これは腱鞘炎になりそう。つーか同じ道具使ったとしても、私はこの太さは出せないと思います。これは時間かかるわ。

 さらに言うなら、訂正もほとんどないです。伍長がハンスをマルマンチェーダでぶっさすとこ、あそこのハンスの肩のとこにホワイトがあるくらいでしょうか。作画カロリーが高い。

 ちなみに一番描き直した形跡があるのが少尉です。すげえ少尉へのこだわり。筆圧が残るほど強さでなんどもなんども描き直して、やっと納得のいく線を見つけているのがわかります。どう考えても伍長の筋肉のほうが描くの大変そうなのに少尉の目のほうが書き直しが多い。

 きらきらした目とか、拳握りこんで叫んでる口とか、常に最高の少尉を追求しているように見えます。

 一回外に出て、池袋の「ラシーヌ ファーム トゥー パーク」とかいうカフェで休みました。キラキラした若者がまぶしいです。インスタ映えしそう。

 さて、もう一度戻って鑑賞。単眼鏡持ってくればよかったと思いましたが、そこまでガチで観察しているやつというのは不審者に片足突っ込んでいるような気がしてならないので持ってこなくてよかったと思います。

 今度は遠くから眺めるんじゃなくてじっくり近くから見てみました。やっぱり線に手間かかってますね。一カケがすごい…。全部手で描くのかこれ…。しかも太線も何回かなぞっているところがありました。

 そりゃ時間かかるし、情熱込めて描いているんだなあ……。と感動して帰ってきた次第です。

 あ、一応メッセージ書き残しておきました。複製原画来てからもう一回レビューします。

 

 

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