22巻でアリスパパが婿養子だとわかり、そりゃ跡目相続もめるわけだと思いました。大祖父の血筋をより強く引いてるのはアリスたち、娘たちです。下手するとアレンよりもエリス姐ちゃんとこの子が生まれたら血が濃いんですね。
競馬をやる人ならご存知でしょうが、血の濃さ(血量)は計算で出すことができます。
ざっくり考えたんですが、中学数学で赤点だすほど数学能力が低いのでEXCELの力を借りてみました。
まず、アリスたちの大祖父の血量を100とします。そう、ダービースタリオン方式です。
話がめんどうくさいので大祖父と祖父を同じと考えます。この場合、どうせ計算はかわんないので。すると、単純に考えてアリスの母が50。アリスたちの代では25になります。下の図参照。
アリス父がマルヴィン家の人間でない場合

話がややこしくなるので、アリスの大祖母は外からお嫁にきたと考えます。まあアリスの大祖母が身内であってもアリスやエリスたちの血が濃くなる、つまりアリス母の血を引いてないアレンが不利になるだけなので考えないことにします。
で、仮にアリスの父がマルヴィン家の血をいくらかひいていた場合を考えます。この場合、考えられる前提があります。
まあ、概念上、アリス母の兄弟(いればだけど)が50といえばいえますが、インブリードはダビスタならともかく人間はアウトです。
さすがにマルヴィン家でそれはやってないだろうと思いたい。
まず、アリス父は50以上ではおそらくない。なぜなら大祖父の娘であるアリス母が50なので、それ以上になることは考えにくい。ここでは大祖父より古い当主(大祖父の父など)はすべて100として考えることにしますが、それでも大祖父の直系である娘より血が濃い人間はいないはずです。
さて、次に考えるのはエリスとロジャー・ラーヴィンスの間に生まれる子供です。アリス父が全くマルヴィンの血を引いていない、つまり0とした場合。エリスの血量は25。対してロジャーさんは一応分家の末席みたいなもんでもマルヴィンの血は引いているはずです。5代くらい名前に本家から分家した(5代前に先祖がマルヴィン当主だった)と仮定しましょう。この場合、ロジャーさんの血量は3.125。
{エリス(25)+ロジャー(3.125)}/ 2 = エリスの子(14.0625)
一方、アレン母、つまり後妻さんがマルヴィン家の血を引いてないと0。アリス父も0とするとアレンに流れるマルヴィン家の血は0ですから、エリスの子のほうが直系を主張してもおかしくないわけです。
ちなみにソリスさんと少尉ですが、ブランバルド家、テイラー家ともにマルヴィンと親戚かどうかは明示されてないのでロジャーさん以下と考えていいでしょう。少尉の旦那が仮に伍長だとして、その子供の可能性を考えても、今後伍長の実の父親がマルヴィン家関係者であったという以外はほぼノーカンです。伍長以外に少尉が嫁ぐとか書いてるだけでもイヤですね。心が狭くてすみません。
さて、いくらなんでもマルヴィン家の血を全く引いてなくて当主になるのはおかしいだろうって話もあります。つーか流石に親戚くらいじゃないとアレンの相続に問題が起きそうです。
じゃあ、どれくらいアリス父と後妻さんがマルヴィン家の血を引いてれば、いずれ生まれてくるだろうエリスさんとこの子にアレンが血筋で勝てるのかを考えてみます。
まず、アリス父の血量が25と仮定します。アリス母とはいとこ婚の場合ですな。すると娘たちは37.5。めんどうなので下見てください。エリスの子が20.3125。アレンが12.5。
アリス父が血量25だった場合

当たり前ですが、アリス父の血をいくら増やしてもあんまし意味がありません。エリスが強くなる=子も強くなる=アレン負け確定なので。
なので、後妻さんがいくらかマルヴィン家の血を引いてると考えてみます。めんどうなので、アリス父が最大と予測される25を持っていた場合、後妻さんが血量いくつ持ってたら勝てるか計算してみました。16です。16以上だとなんとかアレンが20.5なのでエリスさんの息子の20.31に勝てます。
16なんて数字はなかなかめんどくさいですが、3代前くらいの分家の子がさらに薄い分家と結婚したあたりだとなんとか達成できる数値です。
ただ、まあ、それでもやっぱり大祖父直系のエリスよりは弱いですね。この理論でいえば分家同士で結婚したほうが血が濃くなるとかいう屁理屈が通っちゃいますから。
そういうことを考えると、エリスさんとロジャーさんとこが、子供作るのをいろいろ悩むのは無理もないんだと思います。
※大祖父だと祖父の父ですが、計算がややこしくなるだけなので祖父扱いにしています。