2019年12月号感想

 締め切りってのはイヤなもんですね。13日に1本抱えたんで、今メンタルが死んでいます。こうなる前にやっとけばよかったんですけど、やめようと思ってたら配置が良くて頑張っています(死んだ魚の目)。9月末に救急外来行って点滴2本打つ羽目になったので命を大事にしつつ。

 では、今月の感想行きます。

 Solid State Will.イディオムではないようです。ところで私がソリッドステートって聞いた時連想したのが攻殻SSS(ソリッドステートソサイエティ ) とS.S.L(ソリッドステートロジック)でした。前者は多分半導体(が作る電脳)社会。後者はアンプの会社つーかFSSのファティマ名ですな。

 およそサイバーパンクという概念を打ち立てたのは1980年代、ウィリアム・ギブソンの『ニューロマンサー』からとうすっぺらいオタクとしていっておきましょう。ハードSFファンなら絶対ツッコミ入ってくると思うので。サイバーパンクとは電脳世界とか情報化社会をテーマにした作品です。

 攻殻機動隊も原作マンガ版からサイバーパンクで、それは間違いのない話です。じゃあ、情報化社会を描いているのでしょうか。私はそう思ってましたし、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』のクゼを中心としたシステムなんかまさにそうだと思います。

 『ニューロマンサー』にせよ『攻殻機動隊』シリーズにせよ、サイバーパンク系に共通しているのは『電脳社会』です。コンピュータが普及してるのが前提の世界ですね。

 で、本題のパンシザに戻るわけですが。『情報化社会』を、電脳に頼らず描いた作品だなと最近思っているのです。情報というのは、おおざっぱに遡れば図書館学まで戻ります。目録カードで本を整理していた時代。電脳だけじゃなく、本に代表される文章、文章を構成する言葉、言葉の目的であるコミュニケーション。それらがすべて『情報』であれば、おそらく電脳に頼らずとも情報で変わりゆく世界は描ける。

 ところで『ソリッドステート』といえば、半導体です。パンシザに半導体ってあるんですかね。

 カラー、やっと出ました。ここでやっとカラーの話ですおくれました。ブルーグレイでめちゃくちゃかっこいいですね。つーかラインベルカ姉がドレスでよかった。画面に華が出てとてもベネだと思います。無機質で機械的に処理するかっこよさ。

 さて話は戻してここで契約書出してくるか。私の昔の上司で「言った言わないは死ぬほどモメるから絶対に文章で証拠は残せ」と教えてくれた人がいました。天井に届くほどのダンボールに詰まった書類仕事を残して転勤したので個人的には大嫌いな上司ですが、言葉は魂に刻んでいます。一月で全部片付けろといったのは今でも恨んでるからな。

 追い詰められまくるミラスト国大使その他。「水場に牛を連れて行くことはできるが牛に水を飲ませることは出来ない」といいますが、人間嫌がってることは無理強いできないもんです。パテントを放棄させてやると脅してきますが、ケルビムの言いようがひどい。

「うちも結構幼稚だし」あんたよく帝国に残ってるな。皇帝の首といい、内心クーデターくらい考えたことあるだろ絶対。私なんか天井に届く段ボールに入った書類一月で処理しろと言われて転職しても未だに根に持ってるくらいですから、帝国というブラック国家に残ってるケルビムをある意味尊敬します。つーか帝国滅びた方が良くない?(0か1か思考はよくない)

 やろうと思えばフロストにさえ売るというケルビム。そりゃ蓄音管取り替えるわ。そして帝国首脳部へのけなしっぷりがひどい。いや知ってたけど、ケルビムクラスの人間にここまで言わせるとなるとほんとにダメなんでしょう。皇帝がヤク中って時点でもう分かってたけどさあ。

 録音とか言ってるけど交換してるぞそれ。録音は自分で用意しないと意味がないぞ。ブラック企業と対決する時ICレコーダーは自前でないと意味ないから。取り上げられたときのこと考えて予備も用意な。私はなんでそんな事知ってるんだろう。流石にやったことはない。

 そして音楽の細工。それは流石に考えてなかった。つーかサソリとの区別つけることは考えたけど、大使欺くまでの細工か。ここまで考えるケルビムさんの日常が心配になるレベルです。なんかすべてを疑って対策たててたら心労やばそう。

 そして少尉の言葉を使って煽るケルビム。少尉ってすごい貴族の理想ですからね。光り輝く手本を盾にされたらいいわけと逃げ道がない。さらにダメ押し。

 砲撃ですよ、王冠の。これは忘れてた。ここ数ヶ月の情報濃すぎて、そういや今砲撃やってたなとか完全に消えてた。しかし、伍長とかブランバルドとか、砲撃慣れしてるだろう人はともかく、戦争したこともない大使じゃヘタれても仕方ないでしょうね。床から触手がゾワッと伸びてくるのがまた怖い。

 

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