昭和のエッセイ読んでたら

キンドルアンリミテッドに入った。学生時代読んでたエッセイストが入ってたのでいくつか読んでみた。

いやあすごい。バブルでイケイケ(情けなくなるくらいの死語っぷりである)満開である。ちょっとしたことですぐ海外、すぐ出張、すぐ経費。うらやましくて死ぬ。私もてきとうなことを大金もらって書いてちやほやされたい。あわよくば講演とか出て謝礼もらいたい。

で、そういう昭和のエッセイ読んでると、時代でやっぱりちがう。似たような時代でも、とりあえず戦争経験組は一応おとなしい。つうか品がある。

戦争従事者はもちろん謙虚さがある。そりゃまあそうだろう。あんだけコテンパンにまけてしまってれば忸怩たるものがあっておかしくない。

戦争行かなかったけど体験だけした組は、男性女性で違う。男性の場合、裏に「出征できなかった後ろめたさ」みたいなのがある。のうのうと生き残ってしまった暗さのような感じだ。女性は特にない。

さて、戦中組でも物心ついたら戦後とかいう人たち。いやーもうイケイケドンドン大満開である。後ろめたさとか後悔とか自省とかそういうもんがまったくない。陽キャ大集合だ。

そういう人たちのエッセイ読んで、なんていうか、自制心は大事だよなあ、と考えた次第。そりゃあ氷河期以降と話題が合わないはずである。

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