引っ越しとスレイヤーズ感想

 令和元年だっつうのに、スレイヤーズやら十二国記やらの新刊がバンバン出まくってますね。面白いからいいですけど。


  さて、『遥かなる帰路』。一言でいうなら、「中華にふっとばされたリナ御一行様」。

 スレイヤーズ世界は神々のゴタゴタで大陸が分断されており、リナたちは自身がいる地域を『中』、そして今回ふっとばされた地域を『外』としています。ふっとばされた理由がまたリナらしいというか。ついに魔族にまでまたがれるようになった。

 スレイヤーズシリーズの問題点というか、長期シリーズの持つ問題点ですが、やたらパワーインフレしすぎて敵がいなくなるってのがあります。悟空とかも地球で敵がいなくなって宇宙いきましたね。リュウだと『俺より強い奴に会いに行く』ですが。

 別にリナは強くなりたいわけでもないのですが、単に降りかかる火の粉は払ってたら世界の根源たる神を降臨させ、魔王の分裂体を張り倒すとかいう偉業を達成。RPGでいえばラスボス撃破です。もはやこれ以上はレベル上げしようもないし続編つくりようもない、という美しい終わり方となりました、が。

 16巻では見事復活。問題となったパワーインフレ問題も新しい敵を出して来て解決しています。この辺説明しませんけど違和感はなかったと思います。さて17巻。

 『外』に出てしまったので、今までの常識が通じません。通貨さえ違うし服装も違う。言葉はそこそこ同じというあたりイージーさを感じますが、多分作者側で描写のため手間を省いたというところでしょう。巻末であんまし移動距離考えてない発言出てたし。

 記憶によればですが、確かグイン・サーガでも一応の設定はなされてたけど移動距離はあんまし考慮されてなかったような気が。間違いかもしれませんが。

 リナの場合は飛行魔法というチートが使えるので、移動距離細かく設定しても仕方ないって割り切りなんだと思います。

 さて、話を戻して外に出たリナたちはまじでレベル1の冒険者状態。シリーズ物RPGの続編スタートと考えるとすごくしっくりきます。とはいえ、そこはもとのスキルがバカ高いので適応が早い。リナの研究者っぽいところがガンガン出てきてて楽しいですね。

 あと、意外にガウリイがきちんと突っ込むようになってて、知能が上がっている(なんて言いかただ)。今シリーズだとボケて設定をリナに説明させる役割がいらないからでしょう。あと、結構シャレにならない事態なので、ボケを少しやめたのかも。

 料理とか風物とかがアジアで結構楽しいし、戦闘の駆け引きも流石で楽しい。スレイヤーズシリーズは戦術が見てて楽しいですね。今作でいうと剣の交換とか。あと新キャラのラン。何をどう見ても孫悟空だろお前。何も考えてない人だけど絶対裏あるだろ。あと棒の名前がひでえwwシルフィールが由来聞いたら泣く。

 しかし、これ、リナたちは帰ったところでめちゃくちゃめんどくさいことになりそうですね。多分17巻くらいは構想あるみたいなので、次が楽しみです。

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